生前退位 とは？

生前退位(せいぜんたいい)は、終身制であり、かつ、該当の地位にある者の
逝去に伴い後継者を選ぶ場合がほとんどであるような地位において、
該当の地位にある者が存命中に退位することをいいます。

2013年1月、オランダのベアトリクス女王が2013年4月をもって王位を
王太子ウィレムに譲位すると発表し、2013年2月には、ローマ教皇
ベネディクト16世が退位を表明したことがあります。

日本では、天皇が生前に天皇としての位を後継に譲ることをいいます。

江戸時代以前の皇室では、天皇が生前に退いて譲位することは
一般的でしたが、明治期以降は認められていません。

退位を認めると上皇や法皇の存在ができて、弊害を生ずる恐れが
あるとされ、自らの意思に基づかない退位もあり得るというのが
理由といわれています。

現在、皇位継承順位の第１位は天皇陛下の長男である皇太子さまで、
皇太子さまが天皇の位を継がれることになります。

皇太子さまが天皇に即位した場合、継承順位のトップは弟の秋篠宮さま
になり、「皇太子」は天皇の跡継ぎの息子を指すため、皇太子はいなく
なります。

元号法は「元号は皇位継承があった場合に限り改める」と定めており、
生前退位で皇位継承となれば元号も変わることになります。

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