コショウとブラックペッパーの違い

コショウ(胡椒)は、コショウ科コショウ属のつる性植物、
または、その果実を原料とする香辛料のことで、
ブラックペッパーとは、収穫のタイミングや製法の違い
だけで原材料は同じものです。

ブラックペッパーは、黒胡椒とも呼ばれ、胡椒の木から
取れた完全に熟す前の実を長時間かけて乾燥させたもので、
強い独特の風味が特徴です。

普通のコショウと呼ばれているものは、白胡椒、または
ホワイトペッパーとも呼ばれ、赤色に完熟してから収穫
した後、乾燥させた後に水に漬けて外皮を柔らかくして
剥いたものです。

また、完全に熟す前の実で収穫し、塩漬けまたは短期間で
乾燥したものを青胡椒と呼び、赤色に完熟してから収穫し、
外皮をはがさずにそのまま使用するものをピンクペッパー
(赤胡椒)と呼びます。

胡椒は、ピペリン(piperine)による抗菌・防腐・防虫作用が
知られており、冷蔵技術が未発達であった中世においては、
料理に欠かすことのできないものでもあり、大航海時代に
食料を長期保存するためのものとして極めて珍重されたと
されています。

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